2012年02月07日

セカンドオピニオンを考えるタイミング

病気の診療をする際、様々な症状や検査所見から、多くの場合は確定診断は出来ずに仮診断に基づいて治療を行います。
もちろん確定診断が全ての病気で出来ればより良いですが、診断を行うことが病気自体より生体に対する侵襲が大きかったり、逆に確定診断の基準がない病気も多く存在します。(例えば軽い胃腸障害の時に内視鏡検査を行うことや、アトピー性皮膚炎は診断の前にかならず他の皮膚炎を除外するための検査、治療が必要です。)

そういった仮診断に基づいて治療を先行する場合、必ず3日程度で効果判定をしていきます。
治療の方向性があっていれば、通常の病気は完全に治らないまでも改善傾向が認められます。
3日経っても改善しない場合、
・仮診断が間違っている。
・もともと治るまでに3日以上かかる病気である。
・個体に、治療に反応しにくい別の要因がある。
のいずれかが考えられます。

そこで何らかの答えを出して、追加検査や治療の変更、診断の再検討を行なっていきます。

この前に患者さんの判断で転院されて来院されるケースがありますが、ここまではまだ診断、治療の過程で答えが出なくても仕方ない所があります。
『後医は名医』という言葉がありますが、そこで転院されてきて、それまでの経過がわかる場合には、病気の鑑別や薬の反応がわかっているので容易に診断がついてしまい、前の病院に申し訳ない気分になります。
また、経過がわからないときには検査や治療がかぶってしまい、飼い主さんには余計な経済的負担がかかってしまいます。

逆に、治療に対しての反応が悪いのに治療方針の転換や十分な説明がなされないときには、セカンドオピニオンを求めてみてもいいかもしれません。
posted by sora-vet at 09:28| Comment(2) | 日記