2011年09月26日

犬・猫の糖尿病

近頃、糖尿病の患者さんが何故か多いです。
それも非常に悪化してしまって、糖尿病性ケトアシドーシスという状態になって来院されています。

通常の糖尿病では、高血糖により命を落とすことは殆どありません。
極稀に持続性の高血糖から、血管内が高浸透圧になり、脳が脱水してしまって糖尿病性の昏睡を起こすことがありますが、多くはケトアシドーシスになって体内の電解質のバランスを壊してしまって死に至ることのほうが多く、ケトアシドーシスは非常に危険な状態です。
このケトアシドーシスが来院すると、獣医師は寝れなくなります。
ケトアシドーシスが改善するまでは、夜中も1〜3時間おきに患者の血糖値を測定し、インスリンの量や点滴の組成などを調節する必要があります。
多数の検査を毎日していかなくてはいけないため、費用も高額になってしまいます。

ケトアシドーシスを脱することが出来れば、次は維持治療に入っていきます。
犬・猫の糖尿病では、一般的にインスリン投与による血糖管理が治療の基本となります。
人間では経口血糖低下剤や食事管理が第一の治療となりますが、動物ではそれで対応できる状態で来院されることは殆どありません。
また、糖尿病の発症の仕組みが人間とは異なるので、治療も変わってくることが多いです。
インスリンは1日に1〜2回、注射していきます。
また、ご飯の種類や量を一定にすることも大切です。

犬・猫の糖尿病治療で大事なことは、治療目標は毎日快適に、美味しくご飯を食べれて、体重や飲水量が安定していることであって、決して血糖値を150や200以下に1日維持することではないということです。

糖尿病の初期症状として、必ず多飲多尿と言って、お水を飲む量がすごく増えます。
この時期に発見してあげれば、長期の入院も必要なく、インスリン治療の導入にスムーズに入れますので、少し注意してみましょう。
また、この多飲多尿は多くの重大な病気の症状として見られますので、そのような場合には早めに獣医師を受診して、各種検査を受けたほうがよいでしょう。
posted by sora-vet at 17:44| Comment(0) | 糖尿病
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