こんなHPを見つけました。
http://ishisengen.net/declaration.html
非常に面白い取り組みです。
動物病院も多くの場合、同じ思いです。
私たちは、常に動物たちに対して最良(最高ではありません)の獣医療をしたいと考えています。
しかし実際は、非常に多くの制約の中で診療をしています。
例えば往診などですが、本来であれば末期の患者さんを入院や通院で治療するべきではないと考えています。
神経質な子の場合、こうした環境の変化だけでもかなり体力を消耗すると思います。
しかし、実際に往診で可能な獣医療行為はごく限られたものでしたありません。
普段診察室ではおとなしい子でも、その子の生活範囲に入っていって診療するのは至難の業であることもあります。
ですので、申し訳ありませんが、病気の診断、治療には来院ということが最低限必要となってしまいます。
時間外診療に関してもそうです。
時間外には、一般的な動物病院ではスタッフがほぼいなくなります。
動物の診療は一人でできるものではありません。
スタッフを確保するには費用がかかりますので、完全な時間外診療をするためには患者さんに対する請求額が数万円をゆうに超えてしまいます。
また、無理をして時間外診療をすることで、通常の診療時間に来院してくださる患者様に対し、わずかでも注意力が散漫になることは十分考えられます。
こちらに関しても、可能な限り診療時間内の受診がお互いのためになると思います。
この取り組みは、医師(我々は獣医師ですが)も神ではなく、患者様と同じ人間であり、万能ではありませんが、できる限りの努力はしていきます、というものであると思います。
我々も自分たちに可能な範囲で、動物たちの健康や幸福に対して支援していきたいと思います。
2011年10月28日
もはやヒポクラテスではいられない
posted by sora-vet at 11:17| Comment(0)
| 日記
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